2007.8.12〜15

秘湯を歩く

2007夏・父母を見舞い、時間をもてあまし「蓮華温泉」と「雨飾温泉」を尋ねた。

電話では判らなかった・・・
父はやせ細っていた。
電話の向うの声は明るい声に思え、本格的な「鬱」に移行せずに何とか回復したと思っていた。
二晩泊まって、以前ならどこに行くにも同じ車で同行してくれたのだが、今回は「二人で行ってきなさい」とエアコンも無い猛暑の家で留守番をしているという。
帰ってみると少しの汗もかかずに、それでも色々と気遣ってくれる。
少しの間に体重は10キロも減ってしまった。先日まで送迎車を運転していたのに・・・
無くなった私の祖父とダブった。90歳で亡くなったが、まだらボケの状態が長く母が長い間看病していた。
人生はこんなことの繰り返しなんだ・・・そう思った。
母も一生懸命働いて、今の所とは別の高台に土地を買った。しかしながらその土地も主を持たずに埋もれようとしている。
母が唯一の楽しみにした少しばかりのその畑も7月で軽自動車の廃止によって、奪われてしまった。
私はどうすることも出来ずに見守っていたのだが母が「お父さんが私の車を出したから私寂しいの!!」と訴えてきた。
父の車があるのだが父は運転して畑まで行って野良仕事をする元気が無いようだ(一緒に畑仕事を手伝えば体のためにもいいのに・・・)
私も何かあってからじゃ遅いので75歳の二人に運転を勧めることは出来ない。
 地元に3軒もあったお医者さんが今は全て無くなり、歩いて行ける商店も今は無くなり、父の車で買出しに行く他はないそうだ。
  ・・・・・・・・・・
そうだ・・・私も利用していてとても便利な「生協の個人宅配」はあるのかしら?
「104」番で突き止めて、「お盆の13日電話をしても通じるかしら・・・」と思ったがなんとその日の内に手続きまで全てうまく出来てしまった。
母もこんなのがあったらいいな〜〜と思っていたそうで早速色々利用法を教えてあげた。
幸い「高齢者支援」にあたり色々と面倒を見てもらえそうで、私としては願ったりり叶ったりだ。
全国にはまだまだ援助の必要な老人が沢山居ると思われるが、皆さんはどうして暮らしているのか?遠くに居る娘は心を痛めている。
もう少しの間頑張っていてくれるように祈ることしか出来ない。
   ・・・「どうかもう少し働かせて下さい」


白馬岳

すれ違いが大変な九十九折れの頂上の駐車場は満車!
もっとびっくりしたことは「バス」が通っていたことだ。

白馬岳

雨飾山

帰りは関越まで北陸道を走って長岡を経由し、米山山の夕映えも見ることが出来た。
柏崎を通りかかった時先日の地震の爪跡が痛々しかった。

米山山

蓮華温泉のの露天風呂